小児歯科

小児歯科

お子さんの成長を乳歯から永久歯まで優しくサポート

フッ素の重要性

フッ素の重要性

歯を失う二大原因はむし歯と歯周病です。一般的に歯は奥歯から失われる傾向にあり、比較的若いうちはむし歯で失われる場合が多いです。

むし歯予防に効果的なのが、フッ素を取り入れた予防治療です。
歯科治療で用いられるフッ素は、正確には「フッ化物」という化合物で、自然界にも存在しています。歯科治療で使うフッ化ナトリウムなどの化合物は、適切な濃度で使用すれば安全です。井戸水を使用している地域や、フッ化物の全身応用が行われている地域で誤った使用法をした際には、過量のフッ化物摂取になる場合がありますが、日本では全身応用が実施されていないので適正量での使用下においては、過度な心配は不要です。上手にフッ素を取り入れてむし歯を予防していくことをオススメします。

歯科治療では、むし歯予防のためにフッ素塗布やフッ素入り歯磨き粉の使用が一般的に行われています。
フッ素の働きは以下の通りです。

歯質の強化

フッ素は、歯の表面にあるエナメル質に取り込まれると、フルオロアパタイトという非常に物質に変化します。フルオロアパタイトは酸に強く、むし歯の進行を防ぐことができるのです。

再石灰化の促進

むし歯の初期段階では、歯の表面からカルシウムやリンなどのミネラルが溶け出す「脱灰」が起こります。
フッ素は脱灰を防ぎ、溶け出したミネラルを再び歯に戻す働きがあります。これを「再石灰化」といい、再石灰化を促進することで健康な状態を保ちます。

酸の生成抑制

むし歯は、ミュータンス菌という細菌が原因で起こります。ミュータンス菌は糖分を分解して酸を作り出し、この酸が歯を溶かしてしまうことでむし歯になるのです。フッ素は、ミュータンス菌の働きを抑制する効果があり、酸の生成を抑え、むし歯を防ぎます。

酸の生成抑制

当院では、3-6ヶ月に1回のペースでフッ素塗布を受けることをおすすめしています。

むし歯予防効果をさらに高めるための習慣として、毎日の歯磨きにはフッ素入り歯磨き粉を使用しましょう。さらにフッ素入りの洗口液でのうがいなどを活用することで、より効果的にフッ素を取り入れられますよ。

地域住民の皆様の歯の健康を守り、むし歯ゼロ社会を目指してまいります。

歯医者に慣れるトレーニング

歯医者に慣れるトレーニング
歯医者に慣れるトレーニング

お子さんにとって歯医者さんは未知の場所であり、不安や恐怖心を抱くことも少なくありません。
当院では、まずは歯医者さんに慣れてもらうことから始めますのでご安心ください。

たとえば、治療で使う水が出る器具や空気が出る器具などに実際に触れてもらい、恐怖心をやわらげるようにしています。

また、待合室に歯に関する絵本やおもちゃを置き、お子さん自身が歯について楽しく学べるようにしています。もちろん、治療を受ける際は、保護者にそばにいてもらうことも可能です。安心できる環境で治療を受けていただけます。

さらに当院では、楽しみながら歯磨き習慣を身につけられるよう、歯磨きアプリのダウンロードをおすすめしています。ダウンロード後、使い方を一緒に練習し、ご家庭でも継続してアプリを使用することで、正しい歯磨き習慣を身につけられますよ。

このように当院は、お子さんにとって歯医者さんが「怖くない場所」「楽しい場所」になるよう、さまざまな工夫をしています。

コミュニケーション

お子さんとのコミュニケーションが歯医者さんに対する印象を大きく左右すると考え、当院では、以下の点に力を入れています。

1. 親しみやすい雰囲気づくり

1. 親しみやすい雰囲気づくり

お子さんとの会話のきっかけを作るようにしています。「今日はかっこいい靴を履いているね!」「そのワンピース、とっても素敵だね!」など、お子さんの緊張をほぐし、笑顔を引き出すようにしています。

また、私の子どもの話をすることも。「うちの子も、この前同じおもちゃで遊んでいたよ!」「この絵本、うちの子も大好きでね…」など、共通の話題を通して親近感を持ってもらい、打ち解けた雰囲気を作ることで安心して治療に臨むことができます。

2. 麻酔時の恐怖心を取り除く声かけ

2. 麻酔時の恐怖心を取り除く声かけ

お子さんにとって歯医者さんで最も怖いものの一つが、麻酔注射ではないでしょうか。当院では、麻酔注射をする際、「今からこの歯を眠らせるお薬を塗るね」と、お子さんにわかりやすい言葉で説明します。

「注射」という言葉は使わず、具体的な言葉で伝えることで不安をやわらげます。

さらに、「眠ったふりをしてね」と約束することで、治療への協力を促します。眠ったふりをしている間は、お口を開けてじっとしていられるように「わあ、すごい!上手にお口を開けられているね!」「もうちょっとで魔法がとけるよ!」など、状況に合わせて優しく声かけし、お口を開けてじっとしていられるようにサポートします。

歯医者さんでの経験はお子さんにとって今後治療に通うことが好きになるか、嫌いになるかのわかれ道になるかもしれません。

だからこそ、当院ではお子さんとのコミュニケーションを大切にし、安心して治療を受けていただけるよう常に心がけています。

子どもの歯を守る重要性

乳歯は永久歯に比べてむし歯になりやすいという特徴があり、適切なケアを怠るとさまざまなリスクが生じます。

むし歯のリスク

むし歯のリスク

乳歯は永久歯に生え変わるからといって「むし歯を放っておいて大丈夫」なんて思っていませんか? 乳歯のむし歯は、お子さんの将来の歯の健康に大きく影響する可能性があります。

乳歯がむし歯になると、そこから細菌が入り込み、次に生えてくる永久歯の質が悪くなったり、むし歯になりやすくなってしまうことがあります。
また、むし歯がひどくなって乳歯を早く抜いてしまうと、永久歯が生えるためのスペースが確保できなくなり、歯並びが悪くなることも。

お子さんの将来のために乳歯の頃からしっかりケアをしてあげることが大切です。

当院では、お子さんの歯をむし歯から守るため、定期的な検診、フッ素塗布、シーラントなどの予防処置を積極的に行っています。

また、歯磨き指導や食生活の改善なども行っていますので、お気軽にご相談ください。

食事の摂り方も重要です

食事の摂り方も重要です

むし歯になりやすい食習慣を改善することも大切です。

たとえば、砂糖の摂取量を控えたり、食事に長時間かけること止める、キシリトール配合のお菓子を選んだりするなど、毎日の食生活の中でできることから見直していきましょう。

キシリトールは、むし歯菌の活動を抑制し、歯の再石灰化を促進する効果があります。ただし、摂り過ぎるとお腹がゆるくなる場合があるので注意が必要です。

※お子さんのお口の状態や体質に合わせたアドバイスをさせていただきますので、お気軽にご相談ください。

女性歯科医師ならではの視点でサポート

当院の院長は、お子さんを持つ母親でもある女性歯科医師です。女性ならではのきめ細かい視点と母親としての経験を活かし、お子さん一人ひとりに寄り添った丁寧な診療を心がけています。

0歳からお越しください

0歳からお越しください

当院では、0歳から(歯が生え始めたら)ご来院いただけます。

歯が生え始めた頃はまだむし歯になるお子さんは少ないですが、3歳以降になると食生活の変化や生活習慣の影響でむし歯のリスクがぐんと高まります。そのため、むし歯になる前の予防が大切です。

また、小さい頃から歯医者さんに通うことで、治療が必要になった時にもスムーズに治療を受けられます。さらに定期的な検診で、むし歯だけでなく、歯並びや顎の発達など、お口全体の健康状態をチェックすることも可能です。

口育サポート

お口ポカン・つめこみ食べ・指しゃぶり・うつぶせ寝など、お子さんにこんな癖はないですか?
「いつまでも美味しく食べる」「きれいな歯並び、噛み合わせを育てる」ためには、小さい頃からのお口育てがとても大切になります。

お口を育てることは全身(からだ・こころ)を育てることに繋がります。当院では知識と経験が豊富な歯科衛生士がお子さんのお口の悪習慣を改善するサポート(口育)も行なっております。

子どものむし歯予防

当院では、お子さんの年齢や発達に合わせた予防プログラムをご用意しています。

定期的なお口のチェック

定期的なお口のチェック
定期的なお口のチェック

お子さんの歯の健康を守るためには、定期的なお口のチェックが欠かせません。

当院では、お子さんのお口の中の状況に合わせて3-6ヶ月に1回程度の定期検診をおすすめしています。

定期検診では、歯科医師や歯科衛生士がお子さんのお口の中を隅々までチェックし、以下の項目について確認いたします。

  • むし歯・歯肉炎
  • 歯垢や歯石
  • 歯並びチェック
  • ブラッシング

ブラッシング指導

ブラッシング指導

むし歯予防には、正しいブラッシング方法を身につけることが重要です。
当院では、お子さんの年齢に合わせた歯ブラシの選び方や磨き方について丁寧に指導いたします。

また、小さなお子さんの場合、保護者の方による仕上げ磨きが非常に大切です。仕上げ磨きの重要性についてもしっかりとご説明いたします。

フッ素の塗布

フッ素の塗布

当院では、定期的なフッ素塗布を行うことで、歯質を強化し、むし歯になりにくい歯を作ります。

また、ご家庭でのケアとして、フッ素入り歯磨き粉の使用をおすすめしています。フッ素の濃度は、お子さんの年齢に合わせて調整いたしますので、ご安心ください。

シーラント処置

シーラント処置

シーラント処置とは、奥歯の溝を樹脂で埋めて、食べかすなどが詰まりにくくし、むし歯を予防する方法です。

特に、生えてきたばかりの永久歯に行うことで高い予防効果が期待できます。シーラントは、時間の経過とともに摩耗したり剥がれたりすることがありますので、定期的なメンテナンスが必要です。

子どもの歯並び

子どもの歯並び

歯並びが悪いと歯磨きがしにくくなり、むし歯のリスクが高まる可能性があります。また、噛み合わせが悪くなることで、顎の成長や発音に影響が出る場合もあります。

そのため、お子さんの歯並びは、定期的な歯科検診でしっかりとチェックすることが大切です。当院では、矯正治療が必要と判断した場合には、矯正医をご紹介することも可能です。
※今後、当院ではプレオルソ(マウスピースによる子どもの矯正)を導入予定です。

マタニティ歯科

生まれてくる赤ちゃんのためにも、そしてお母様ご自身のためにも、妊娠中からしっかりお口の健康を守りましょう。

妊婦さんの歯科受診について

妊婦さんの歯科受診について

妊娠中は、ホルモンバランスの変化により、むし歯や歯周病のリスクが高まります。お口の健康を保つためには、定期的なクリーニングで口腔内環境を整えることが大切です。

当院では、楽な姿勢を保てるようクッションなどを活用いたします。レントゲン撮影が必要な場合は、お腹の赤ちゃんへの影響が少ないよう、防護エプロンを着用していただきますのでご安心ください。

お薬についても妊娠中や授乳中でも安全に使用できるものを処方いたします。

ご自身の体調を最優先し、無理のない範囲で受診してください。「体調がすぐれない」「気分が悪くなった」などと感じた場合は、遠慮なくお申し出ください。

授乳中の方でお薬の影響が心配な場合は、事前に搾乳しておくことをおすすめします。

歯科検診・クリーニング

歯科検診・クリーニング

妊娠中の歯科検診・クリーニングは、妊娠安定期(4~7ヶ月、妊娠16週~27週)が適切です。 むしろ、この時期に歯科検診を受けることをおすすめしています。

妊娠中は、ホルモンバランスの変化により歯茎が腫れやすい状態で、「妊娠性歯肉炎」になる方が多くいらっしゃいます。
妊娠性歯肉炎を放置すると歯周病になることもあり、悪化すると早産や低体重児出産のリスクが高まる可能性があるのです。

定期的な検診とクリーニングでお口の中を清潔に保ち、妊娠中のお口のトラブルを予防しましょう。

歯科治療

歯科治療

妊娠中でも、歯科治療を受けることは可能です。ただし、時期によって注意が必要となります。

妊娠初期(1~4ヶ月)は、お母様と赤ちゃんの体が大きく変化している時期です。この時期は、治療はできるだけ避け、緊急性の高い場合のみ行います。

妊娠中期(5~8ヶ月)は、安定期に入り、比較的体調も安定している時期です。むし歯治療や歯周病治療など、必要な治療を行うことができます。

妊娠後期(9ヶ月~出産)は、出産が近づき、再びお体が不安定になりやすい時期です。ご要望をお聞きしご相談していきながら治療を行います。

ご自身の体調に合わせて、無理のない範囲で治療を受けていただくことが大切です。ただし、症状によっては処置を行う場合がありますので、まずはご相談ください。

その他のお悩み

その他のお悩み

妊娠中は、ホルモンバランスの変化などにより、さまざまなお口のトラブルが起こりやすくなります。

たとえば、歯茎がプクッと膨れる「妊娠性エプーリス」をご存じでしょうか? これは、妊娠中にできる腫れもの。通常は良性で出産後に自然に消失することがほとんどです。

とはいえ、見た目が気になる、痛みや出血がある場合は、早めに歯科医に相談することをおすすめします。

また、妊娠中は、つわりやホルモンバランスの影響でお口の中が乾燥しやすくなる方もいらっしゃいます。お口の乾燥は、むし歯や歯周病のリスクを高めるだけでなく、口臭や味覚の変化を引き起こすことも。こまめな水分補給や保湿剤の使用など、適切なケアを行いましょう。

当院では、妊娠中のお口のトラブルやお悩みについて、丁寧に対応させていただきます。